積雪観測史上最多となった酒折駅周辺は？

14日（金）から降り続いた雪により、山梨県内は記録的な大雪となり、甲府と河口湖で積雪の深さが観測史上1位の値を更新しました。

 

記録的な大雪に見舞われた県内では、雪がやんだ15日（土）から17日（月）現在も鉄道やバス、高速道路や国道などで運転見合わせや通行止めの事態となっています。
各地で車が立ち往生したほか、除雪作業中にけが人が多数出るなど、二次災害も起きています。

 

酒折付近の路上でも、乗り捨てられた車が多数。
また、その乗り捨てられた車の影響でUターンを余儀なくされるなど、さらなる混雑を招いています。

 

路面の状態が悪いので、車幅に余裕があるように見えますが、すれ違うのは大変。
こうした乗り捨ては周囲に大変な迷惑となります。
やむなく車を乗り捨てる場合は、周囲の人の力を借りるなどしてできる限り端へ寄せ、運転主の連絡先を記しておきましょう。

 

今回の大雪では、甲府の積雪は114センチ（これまでの観測最多記録は1998年1月15日の49センチ）、河口湖で143センチ（同1998年1月15日の89センチ）と、1894年の観測開始以来最多の積雪を記録。

 

玉諸神社、国玉町周辺
こちらは城東バイパスの「玉諸神社北」の交差点から、青沼通りの「国玉町」の交差点方面です。

 

恐らく行政サービスではない、企業か個人の有志の方が道路の雪を除雪中。時々見かけることのできるとても有難い存在です。
細い道は人がやっと通れるか、もしくは全く手つかずで歩くこともできない場所もあります。

 

城東大橋、城東バイパス周辺
普段は大通りなのですが、雪のため片道一車線になった道を車と歩行者で共用しています。

 

山梨学院大学のシドニー記念水泳場です。スキーのジャンプ台のような設計の屋根は、まったく積雪を寄せ付けません。
まさか、この日を見越していたデザインだったのでしょうか？
・・・大変心が痛むニュースですが、県内農家のハウスや畑では全壊も少なくありません。
住宅や車庫も同じです。一日も早い復旧・再建をお祈りいたします。

 

山梨学院大学、山梨学院大西交差点、城東通り周辺
交通量の多い通りでは、午後になると道路上の雪は少なくなり、ノーマルタイヤでも安心して運転できます。
しかし、朝や夜には路面が凍結しとても危険ですので車も歩行者も注意が必要です。

 

JR酒折駅、駅前ロータリー、学生寮、さかおりカフェ
しばらく駅前ロータリーへ続く酒折駅前通りは雪にふさがれて通れない状態でしたが、17日（月）午後になると、重機と人海戦術によって通行できるようになりました。
みなさまご協力有難うございました。

 

駐車場に止まっていた車は全て雪に覆われてしまい、駐車場の利用はしばらく難しいでしょう。しばらくの間、なるべく車での移動は避けていただいた方がよさそうです。

 

山梨学院学生交流館から見た酒折駅と甲府盆地
高い所から見るとより、今回の雪の多さが分かります。
屋根に積もった雪が落ちてくることもあるので、建物の側を通りときには頭上にも気をつけましょうね。

 

1メートル超の雪は私たちの想像をはるかに超えるような大きな災害となっています。

道端に出ると、大人ほどの背丈となった雪が道を占領しており、行く手を阻むばかりか、少しでもかき分ければ、左右から雪が雪崩のように押し寄せるなど、雪をかくことすらも危険な状態です。

実際に雪かきをしていた方々が命を落とすという事故も発生しています。不慮の事態に備えて雪かきをする際は安全のため2人以上で作業するようにしましょう。

さらに、緊急事態という状況でも狭い道などでは救急車がそもそも通り抜けることができないので、救出に時間が余計にかかり、命を落とす確率も高めてしまいます。

 

今週の水・木曜日も雪の予報がでていますが、車を運転する際は十分に車間距離をとり、普段以上に注意して運転しましょう。

また、歩道が歩けず、車道を歩いている人も多く見かけます。積んである雪も大人をすっかりかくしてしまうほど高く積まれたところがありますので、そういったところも注意したほうが良さそうです。