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酒折山の活用と「酒折連歌の路」の設定

酒折の月見山、伴部山には古墳時代の遺跡、古代の磐座、近世・近代の石造物、近世・近代の酒折の月見山、伴部山には古墳時代の遺跡、古代の磐座、近世・近代の石造物、近世・近代のした。
甲府市教育委員会により、横根桜井積石塚古墳群、酒折宮、甲斐善光寺、東光寺をむすぶ「北山野道」の設定がされ、要所に標識・看板が設置され、ガイドブック『北山野道山すそ文化を訪ねて』が発行され、市生涯学習事業で文化財ウォーキングや見学会が催されている。起点となる酒折宮には、本居宣長の酒折宮寿詞・山縣大弐の酒折祠碑の連歌碑をはじめ、社殿、石鳥居、石祠、道祖神場が集中している。奥村不老園は、甲府の呉服商の7代目奥村正右衛門が1897年(明治30)に別荘として開園し、中国の故事の「不老の門を入り奇岩・銘木の間を逍遥して長生の庵に至る」に倣い、5万㎡の山地を均して、逍遥の池を作り、不老門を立て、長生閣を建設し、全国から20種類3000本の梅を移して植えたという。不老園は彼の死後、子息によって引き継がれ、1965年に財団法人奥村不老園となった。甲府の春は不老園から始まるとされ、2月中旬から3月は梅の名所として観光客が多く訪れる。奥村不老園の間の道から古天神や月見山へ登る路の起点となる。

そこで「北山野道」の枝道として、酒折宮→不老園→第1磐座・不老園塚古墳・古天神石祠→月見山山頂磐座・石造物→伴部山山頂展望→シャトー酒折ワイナリーのルートで散策路を設け、標識を設けて、歴史・文学・ウォーキングの路としたら、どうであろうか。高度差280m約2kmの山登りを含むので、徒歩約2、3時間のウォーキングのコースとなる。そして、たとえばこの路を「酒折連歌の路」とでも名付けて、甲府市観光協会、酒折宮、酒折町会、土地所有者、山梨県に協力をいただき、普及する。
この構想は、里山である酒折山の月見山・巴山(伴部山)・鏡台山の地名を復活し、里山の文化財・文化遺産・自然資源を保存活用する事業であり、酒折の里山をまるごと博物館とする「里山エコミュージアム理念」がコンセプトになる(十菱2003)。この構想は地域の資源を現地で保存し、地域の伝承と歴史を継承・発展するまちづくり、生涯学習の一環でもある。
行事イベントとして、3000本の紅梅・白梅が咲き誇る奥村不老園や、連歌碑のある酒折宮などで、故事にならい、酒折連歌賞を紹介する月見の会や歌会などを催すことも考えられる。地域と共に取り組んで良いまちづくり構想だと考え、提案しておきたい。

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