史跡特集
武田信玄公ゆかりの地 甲斐 善光寺
由緒あるお寺として多くの参拝客で賑わう善光寺。武田信玄公のゆかりの地として、また文化財の宝庫としても有名なお寺です。
甲斐 善光寺 |
まっすぐにのびゆく善光寺入り口 |
江戸時代には本坊三院十五庵を有する大寺院として浄土宗甲州触頭(じょうどしゅうこうしゅうふれがしら)を勤め、徳川家位牌所にもなっていました。豪壮な七堂伽藍は、一度消失しましたが再建され、東日本最大級の伽藍として広く知られています。また、重要文化財五件・県指定文化財四件・市指定文化財八件をはじめとする文化財の宝庫として著名で、その一部は宝物館等で公開しています。
引き摺りの金 |
山門の様子 |
青空に映える朱色の外観 |
心が安らぐ庭園 |
広い境内には大仏様や銅鐘などがありますので、こちらも見所のひとつとなっております。中でも境内鐘楼堂の銅鐘(県指定文化財)は信州から引き摺って運んだ「引き摺りの鐘」として知られ、現在でも時を告げています。
厳かに響く「鳴(な)き龍(りゅう)」
金堂に入るとまず待ち構えているのが「鳴(な)き龍(りゅう)」。金堂中陣天井には、巨大な龍が二頭描かれています。鳴き龍は善光寺を216年前に再建した時に作られたもので色は朱色と緑色で描かれています。吊り天井となっており、手をたたくと多重反響現象による共鳴が起きます。しかも、手をたたく場所を変えると共鳴の音の高さが変わります。手をたたいてから時差があり、自分の真上から音が広がってくる様子で不思議な体験が出来ます。それに、もっと不思議なことに鳴き龍の枠内でしか音が聞こえないのです。鳴き龍を見終えたら、様々な仏像の見学ができます。そして善光寺の下は「心」の字をかたどるお戒壇(かいだん)廻(めぐ)りになっています。本当に盲目になってしまったかのような暗さなので壁に沿って歩いていきます。真っ暗なだけ中の様子がまったくどうなっているのか見えない状態なのですが、ずっと歩いていくと鍵が出てきます。この鍵を触れることによって、御本尊様とのお縁を結んでいただけます。
様々な仏像に出会える宝物館
善光寺は金堂とは別に宝物館もあり様々な仏像が展示されており、どれも貴重なものばかりですが、特に貴重なものが源頼朝像。こちらは日本最古の木造の彫像になります。しかし、残念ながら2012年9月17日までは奈良へ、2012年9月20日以降は鎌倉へ貸し出し中のため2012年いっぱいは善光寺では拝見することができません。
日本一の鳴き龍 |
様々な仏像の様子 |
山門から見える風景 |
迫力ある金堂 |
- 甲斐 善光寺
- 〒400-0806 山梨県甲府市善光寺3-36-1
- 電話 055-233-7570 FAX 055-231-0757
- 拝観受付時間 午前9時~午後4時30分
- 大人:500円 拝観料(金堂・宝物館) 小学生:250円 拝観料(金堂・宝物館)