史跡特集
伝統の梅園 不老園
不老園は中央線から徒歩7分のところにある梅園。総面積約5万平方メートルの広大な山地の山を切り崩し、自然の地形を活かし、その周辺に20数種類、約3,200本の観賞用の花梅木や牡丹等が栽培されている梅園です。山の斜面にあり、一周約1時間、運動にもなるのでご近所の方の憩いの場でもあります。
たくさんの梅の木が植えられたこの不老園は、『甲斐路の春は不老園から始まる』と言われるほど山梨県民に親しまれている山梨の名所といえるでしょう。開花時期には日帰りツアー客などが訪れ、園内に設けられた梅の盆栽展示販売や、甘酒、おでん等の売店では大勢の観光客で賑わいます。
赤白桃色…色んな梅が満開です |
まるっこい花の形がかわいい |
こちらも白の梅が満開! |
手前はまだかな?開花が待ち遠しいです |
不老園の歴史
歴史的には1897年(明治30年)、甲府市内の呉服商、七代目奥村正右衛門が別荘として開園したもので、正右衛門が全国を行脚し梅を持ち帰り植え付け、同時に桜、牡丹、南天などを植栽するなど庭造りに専念。 正右衛門の死後は5人の子息によって不老園は受け継がれたが、恒久的な維持を図るため1970年(昭和45年)に財団法人奥村不老園となり今日に至っている…ということなんだとか。不老園の名は、中国の古事「不老の門を入り、奇岩・名木の間を逍遥して、長生の庵に至る」にならって入口に大門を建て梅園を不老園と称したそうです。
過去の個人の別荘が、今や県外からも見に来る人がいるほどの山梨を代表する名所…世の中何が起こるか分からないものですねぇ。今は無名のあの場所この場所そんな場所も、みんなの力で酒折の名所となるかもしれませんね!
松と梅。とっても日本的 |
しだれ梅!空から梅の花が降って来たかのよう |
園内の様子
さてさて。園内をぐるっと回って梅の花を楽しむ散策が不老園エンジョイライフのメインですが、所々に休憩する場所があるのでそこで食事や休憩を取ることができます。白やピンク、赤、黄色の梅の花の下、風情ある日本庭園風の緑の中でいただくランチ…風情ですねぇ。
天気が良い日には、梅の富士山の組み合わせが拝めることも♪
展示場近くには100歳になる梅の木や、艶やかな枝垂梅もあり、情緒溢れる日本庭園で優雅な気分を味わうこともできます。
展望台に上ると富士山や、南アルプスも一望でき、晴れやかな気分になること間違いなしです。
公式ホームページで開花状況を知ることが出来るので、もっともベスト見ごろな時期を見計らって向かいましょう。
でも確認を忘れてしまっても大丈夫。不老園では、早咲き、中咲き、遅咲きの梅が20数種類、時期をずらして植えられているので、時期にはいつ行っても様々な梅を楽しむことが出来ますよ。
ただし、開花時期以外はクローズされていますので、そこだけは注意!
大体毎年、春の開園は2月1日~3月下旬に行なっているようです。
園内の様子
また、不老園フォトコンテストも行なっているようで、公式ホームページでは入賞者の方の風情ある梅の写真を見ることが出来ます。園内では一眼レフを構えた方々が、シャッターを切っている姿を見かけることも。カメラマンも狙う絶好の撮影ポイント…きっとすばらしい絶景ポイントに違いないので、カメラマンを見かけたら横からこっそり覗いてみてもいいかもしれませんね。あんまり邪魔して怒られないように注意です。
腕に覚えのある方、不老園の梅の写真を送ってみてはいかがでしょうか?豪華商品がもらえるかも…!?
晴天に恵まれた暖かな日には、春の日差しを受け梅を眺めながら、心地よい散策はいかがですか?
梅の花の滝みたいです |
苔むした梅の幹も情緒あふれていて素敵です |